林先生の「大人剣道上達プログラム」大人剣士悩み克服方法は以下の通りです。
- STEP 1 「剣道に適した身体とは?」の基本を理解する
- STEP 2 大人剣士に適した基本稽古内容を理解し実践する
- STEP 3 応用稽古を正しい順番で実践する
それでは、それぞれの練習方法を順番に紹介します。
STEP 1 「剣道に適した身体とは?」の基本を理解する
大人剣道の悩みを克服するためには、まず剣道に必要な柔軟な身体を作る必要があります。
剣道向きの柔軟な身体は、剣道が上達するためにとても重要な意味を持っています。
剣道が上手くなるため、そして強くなる為には、普段使っているような、身体操作方法ではいけません。
大人剣道で悩んでいる剣士のほとんどが、長年の日常生活や、昔やっていたスポーツででき上がった体質・体幹そのままで、自分の剣道をレベルアップしようとしています。
剣道での身体操作と日常での運動は、全く違うのですから、剣道のために適した身体をまず、理解するべきです。
剣道に適した身体を作ることは、ギターに例えて話をしますと、 チューニングという工程に似ています。
考えてみてください。
ギターを弾く前には、チューニングという弾く前の準備を行わないと、 正しく弾いても自分が出したい音が出せません。
それは、人が剣道の稽古を行う場合も同じなのです。
剣道のための適した身体が出来ていないため、大人剣道の悩みになってしまいます。
まずは、素振り、足さばきなどの基本稽古で剣道に適した体幹を得る稽古をしましょう。
剣道に適した身体というと、なんだか年齢が行った人には身に付けるのに難しそうに感じられるかもしれません。
しかし、正しい姿勢、正しい礼法の習得、正しい呼吸法そして手首、肘、肩を正しく使うポイントを知って、後はそれらをしっかり意識して基礎稽古をするだけで、誰でも剣道に適した身体を作っていくことができるようになります。
大人剣士が抱く悩みの大半は、この剣道に適した身体を作る為の稽古をするだけで、克服することが出来ます。
STEP 2 大人剣士に適した基本稽古内容を理解し実践する
剣道に適した身体とは何か理解ができて、それをいろいろな「素振り、足さばき、手の内の基本稽古で身に付けることができたら、次は実際に基本打突の稽古を徹底的に行っていきます。
基本打突とは、剣道で最も大事な技術です。基本の面打ち、胴打ち、小手打ちそして突き。
この基本打突を習得し、そしてこれらを複数つなげる技術によって、剣道の試合や昇段審査で生きる連続技が出来ています。
大人剣道で悩む人は、基本打突が、確実に習得できないまま、同年齢で子供時代から経験している剣士が、同じ体格・体力であることで、いきなり互角に稽古や技の修得を行ってしまっています。
一つ一つの基本打突のツボをしっかりと理解し、そして稽古によって基本打突を確実に習得することができて、
初めて「強い剣士」への扉を叩くことが出来るのです。
「自分は体力が衰えた大人で始めた剣士だから」と、試合に勝つ高度な応用打突は、他の剣士のようには決められないと思っている人が多いです。しかし、応用打突や連続技はそれほど難しいものではありません。
稽古をしないでも応用打突や連続技を試合で決め、一本を取れる剣士は、もともと剣道がうまい剣士ですが、年齢が高くなってから始めた人でも、正しい稽古をすれば、試合で一本は取れるようになります。
STEP 3 応用稽古を正しい順番で実践する
最後は、実際に応用打突・連続技を身に付け、打ち込み、かかり、互角稽古などの応用技を実践で試してみることです。
まずは、面に対しての出ばな技、返し技、抜き技。そしてすりあげ面などの応用打突を、正しい順序でしっかり稽古してみてください。
勝つ為の応用技・連続技が出せるようになっていると思います。
次に、自信を持ってその技術を、試合稽古や実際の試合で鍛えれば良いだけです。
私の大人剣道の悩み克服は、1.「基本稽古によってまず剣道向きの体を作る」と2.「基本打突の徹底的習得と応用技の稽古」の 2つの稽古を重視しています。
この2つが出来ていれば、あとは稽古の時間と量を、打ち込み、かかり、互角稽古にかけて、どんどん道場で実戦するだけです。
剣道が上手い人、子供の頃からの剣士はこのことが自然に出来ているだけなのです。
大人になってからの剣士でも、正しい稽古をすれば出来るようになります。
この2つのことが出来ていなければ、剣道で上達はできません。
逆に、正しい稽古方法を実践していれば、周りの稽古仲間が驚くほど、剣道が上達するようになります。
林先生の稽古方法を実践した人は、基本打突が確実に会得出来て、連続技・応用打突がしっかり決まるようになるので、 試合に勝てる、昇段できる剣道ができるようになっているのです。
この3つのステップの通りに実践するだけで、
大人剣道の悩みは克服できるようになります。